「文化×教育×地域交流」を融合させた、複合文化施設型“小劇場”絵本の劇場 カメレオン
寛容で多様な活動を包含する。
想像力を拓く絵本のような場づくり。
「高松市で小劇場をつくりたい。」
香川県で10年ぶりの小劇場の誕生。
クライアントは、香川県在住の演出家・劇作家である岡田敬弘さん。
岡田さんからの「高松市で小劇場をつくりたい。」という一本の電話から、約半年。
高松市の田町にあるアーケード下の商店街の一角に、小さな劇場はが誕生しました。
劇場となったのは、元食品事業のキッチンで使わたあと、
長年賃貸にも出ずに空き店舗になっていた路面の空きスペース。
「劇場があれば、開演前の立ち話、終演後の感想。学生や若い表現者が行き交い、商店街に新しい風が吹く。
商店街に、シャッターを下ろす場所ではなく、シャッターを開ける場所を増やしたい。
文化や表現の力を、街に生かしたい」
開業への確かな思いとともに、県内では実に10年ぶりの小劇場誕生プロジェクトはスタートしました。
絵本のように想像力をひらき、
カメレオンのように人や時間に合わせて姿を変える劇場
絵本の劇場 カメレオン
このユニークな屋号、実は、事業コンセプトそのものです。
事業は、演出家・劇作家である岡田敬弘が率いる株式会社ARTFIT(香川県高松市)が行い、
*演劇公演が開演される「貸し劇場」
*親子向け文化カフェ「絵本とブロックのあそぶカフェ」
*企業・団体向け研修「職場を演じる研修」
の多彩でユニークな3つの顔を持つ複合型文化施設です。
まさに、絵本のように想像力をひらき、カメレオンのように人や時間に合わせて姿を変える劇場。
子どもから大人までが自然に足を運べる“まちの文化インフラ”。
私たちは、この事業コンセプトをもとに、多角的に空間の作り方を考えていきました。
演劇公演時の客席の様子
ヒントは演劇公演の舞台装置・大道具の作り方
小さい頃、絵本を開いて出会う世界に、誰もがドキドキ・ワクワクしたことでしょう。
大人になった私たちも、子ども達に絵本を読み聞かせるたびに、小さい頃に感じた胸の高なりに気がつくことがあるかもしれません。
空間づくりのヒントにしたのは、絵本と演劇のもつ世界観を表現する空間づくり。
劇場では大道具さん達によって創られる舞台背景は、用途に合わせて「主役(人物や演目)を引き立てる」「世界観を明確に伝える」ことが目的となります。
また観覧者の視点場からの見えやすさから、大胆かつわかりやすい(造作が細かすぎても見えない)ことが多いです。
また「ハリボテ」とか「書き割り」とか呼ばれる、正面正のみを意識したセットも特徴的です。
私たちは、これらの舞台要素を整理して、カラフルなタイルや大胆な色の塗り分け、書き割りのようなディティールの入口通路などをデザインんして散りばめていきました。
夢みる街の劇場のある日常づくりは、工事中からはじまっている。
ローコストかつ、短工期のプロジェクトですが、だからこそ、多くの人を巻き込んでプロジェクトを
開業時には愛着を持って街に迎えられることが、目論んだ劇場のある日常の第一歩です。
そこで、しわく堂からはDIYしやすい仕上げ材をインテリアデザインと共に提案しました。
DIYサポートをしながら、劇団員や商店街の方、友人の方々など、たくさんの手によって劇場づくりが進められました。
子どもたちの未来への希望を象徴するカメレオン
絵本に出てきそうなカメレオンのロゴデザインを手掛けたのは、香川県在住のクレヨン画家・イラストレーターで うにのれおなさん。
カメレオンを象徴する緑から青・紫・ピンク・赤・オレンジへと移ろう配色は、演劇の「変化・変身」と、子どもた8ちの未来への希望を象徴しています。
OUTLINE
| PJ title | 絵本の劇場 カメレオン |
|---|---|
| Place | 香川県高松市 |
| Building type | 劇場 | 鉄骨造3階建 | 対象床面積66.54㎡ |
| Complete | 2026.03 |
| Director | 平宅正人 |
| Designer | 平宅正人、入谷洋平 |
| Construction | 彩工舎 |
| Photo | chebi、しわく堂 |



