畳を気密・断熱して快適古民家暮らしを実現!!家庭でできる古民家断熱クラス(2022夏学期)
断熱ってDIYで出来るの?!
私たちしわく堂も参画している「瀬戸内暮らしの大学」の夏学期として家庭でできる古民家断熱クラスを開催しました。
畳の間が寒い!と思ってはいるものの、断熱するには、工事が必要でお金がかかりそうと諦めている方はたくさんいます。そこで今回は、家庭で手に入る「新聞紙」とホームセンターで売っている「断熱材」「気密テープ」で、コストをかけずに少ない手間で効果的な方法の断熱DIYをご紹介しました。
まずは座学で、断熱・気密の違いや必要性について学習。
座学では、断熱と気密についての学びからはじまり、材料による断熱性能の比較、そして日本の断熱の歴史や政策から紐解きながら、時代別の中古物件の断熱性能の違いについて学びます。
各自、参加者の住んでいる自宅や手に入れたい古民家等のリアルな事例を想像しつつ学びを深めていくことができます。
座学のあとは、2チームに分かれて作業を開始!
実技では、協力して畳を上げるところからスタート。
気密を取るためには、畳の床下地の板の隙間から外気が通り抜けないように、新聞紙と気密テープで目張りをしていきます。特に畳と敷居が接する部分から床下の外気が入ってきやすいため、敷居まわりは入念に気密テープを張り上げていきます。
その上に隙間なく断熱材を敷き詰めていきます。
今回は、ホームセンターで売っている厚さ4㎜の高性能薄型断熱材。4㎜でも気密がしっかり出来ていれば、断熱効果が得られます。薄いので、敷居との段差も気になりません。
最後に畳を戻して完成!
みんなのチームワークが素晴らしく、1時間くらいで8畳二間の断熱DIYが完成!
ゴロンと寝転ぶと心なしか、すでに断熱効果が感じられるような…。
最後は、質問タイム。
最後の質疑応答時間は、今日の感想をはじめ、すでにDIYに取り組んでいる方も多く、部位別の修理や維持管理方法といったデイリーメンテナンスを知りたいなど、次回講座のリクエストも多数でてきました。古民家にまつわる学びはつきません。次回講座もお楽しみに。