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1991年にアメリカ版ニューズウィーク誌に世界で最も先進的な乳幼児教育として取り上げられたことを発端に、教育界で高く評価され、近年さらに注目をあつめているレッジョ・エミリア・アプローチ。
本展は、レッジョエミリアで実践されてきたアプローチのひとつである「ドローイング」(drawing)という表現に着目し、子どもたちの作品とプロセス、教育者のリサーチをまとめたもので、2015 年のイタリアでの展覧会を皮切りに世界六カ国を巡回し、日本では今回が初公開となります。

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日本的であること

本展覧会は、国内巡回展として関⻄・東北・四国を巡ることが決定している展覧会です。
私たちが計画する空間は、各巡回先に展示パネルを運搬するための展示什器の可逆分解性やタフさを備える必要があることと、イタリアのレッジョ・エミリアのメンバーからは単なるイタリアの教育展示ではなく、展示全体に「日本らしさ」が漂うローカライズされた展示空間を求められました。
そこで、展示に関する什器の全てを、日本古来からの伝統技法にならったシンプルな組木や屏風の技術を参考に、各パネル什器やアトリエ環境を形成する什器をデザインしました。これによって全ての什器はバラバラに分解して運搬することが可能で、日本らしいディティールを備えたものになりました。

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