みなとに集い、みんなが繋がり、みらいを創るはこだてみなと大学
海と食のつながりを楽しむ体験複合施設
北海道の函館港。ひともモノも新鮮な魚介類もあらゆるものが集まってくる港町に、はこだてみなと大学が開校。大人も子どももお寿司を握って、魚を捌ける「さかな学部のゼミ体験教室」、食べて学べる「海味食堂」。大学のような知的好奇心が刺激される体験複合施設である。
弊社では、コンセプトメイキング、ゾーニング、プロセスメイキングまでの総合的なデザイン監修を担当した。
コンセプトメイキング:港の集積
函館の歴史ある赤レンガ倉庫が立ち並ぶ函館ベイエリア。はこだてみなと大学はその一角に計画された。 物資が集積する港のように、大人も子どもも楽しめて、地元の人も旅行者も集い賑わう場所をつくりたい。函館ならではの体験ができて、街のことが好きになるような体験施設。学校のような楽しみながら学べる場所をめざした。
人や物資が集積する函館港。レンガ、石、鱗、波、...、デザインの素材には函館の風景が集積し、空間に落とし込まれていく。地元の人にも旅人にも、函館らしさを連想させる。
ゾーニング:どこか懐かしい教室の風景を
教室、廊下、食堂...。函館を体験できる学び舎は学校のようなゾーニング。作業しやすい分割された作業台は、繋げてシンクに蓋をすれば、対面型の大きなコミュニケーションテーブルになる。どこか懐かしい会話しながらみんなと学べる教室の風景を計画した。
プロセスメイキング:漁師さんの技術を編み込んだ椅子作り
海と食のつながりを体験できるはこだてみなと大学。素敵な魅力と同時に海をめぐる課題にも目を向ける。家具には海洋ゴミのアップサイクルを提案。食堂の椅子は子どもたちと地元漁師の魚網技術でつくりあげた。空間をつくるプロセスから学びと願いが込められている。
集い、繋がり、創る、体験複合施設
OUTLINE
PJ title | はこだてみなと大学 |
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Place | 北海道函館市豊川町11-7 |
Building type | 飲食店 |
Complete | 2023.12 |
Director | 関大樹 |
Designer | 関大樹 |
Construction | TALLHOUSE株式会社 |
Photo | ハコダテミライカモン |