HIP HOPなロジウラハウス Black Alley
HIP HOPなロジウラハウス
夫婦2人とやんちゃざかりの小学生の男の子が2人の嶋さんファミリー。
夫婦ともに生まれ育った馴染みの深い街で暮らしの場を求めての住宅新築をしました。
夫婦2人共、好きな色はスタイリッシュな黒。HIPHOP好きの旦那さんはそこから「HIPHOPが誕生したNEW YORKのロジウラのような雰囲気」というデザインイメージを持ちました。
住宅密集地でも、光や風をあきらめない。
港に程近い住宅密集地に、周辺の街並みに馴染むように軒の高さを合わラップサイディング張りの外壁に大きな窓が並んだ建物が現れます。
港町らしい短冊割りの26坪ほどの小さく整形な土地に、道路側に1台分の車が停めれるだけの空地を設けて立っています。
小さな土地に目いっぱい大きく建てるために、まずは建ぺい率いっぱいに整形な総2階建ての外壁ラインを描いて、間取りを決めていきました。
自転車が停められるくらいの2坪のゆったりとした玄関土間に足を踏み入れると、リビングとの間に設けられた黒で塗装された内窓がついた木製間仕切りが目に止まります。馴染みの深い街とはいえ、狭小なロジウラの通りに面している暮らしの場のプライバシーを保ちたい。街の喧騒や光、風だって取り込みたい。
そこでリビングを、内窓の付いた風や光が通り抜ける間仕切りで区画した玄関とや洗面所でサンドイッチすることで、気配や風が流れるようにプランニングしています。
路地裏のように、表情豊かに。
路地裏というのは、たくさんの要素が一つの空間に詰め込まれた表情豊かな場所。インテリアにはそんな路地裏感が感じられるように、スプレーアートのようなグレイッシュなアクセントウォール、サブウェイタイル、黒塗装の建具や収納、ラフな印象のフローリングやラワンベニヤなど様々な仕上げで一つの空間が仕上げられています。
リビングにはピット(小さがり)を設けたり、アイアンの螺旋階段やペンダント照明もあいまって多様な印象をつくっています。
フローリングやタイル、カーペット、床段差の見切りは真鍮を使っています。仕上げ材が多様だからこそ、取り合い部分はスタイリッシュになるように注意して納まりを検討しています。
2階は収納や寝室といったプライバシーの高いお部屋を。
収納は両側に大容量の収納棚がならぶウォークスルークローゼットになっていて、夫婦の寝室と廊下の両方から出入りができます。
住み慣れた街との丁度いい距離感。
私たちらしい、HIP HOPなロジウラ暮らし。
OUTLINE
PJ title | Black Alley |
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Place | 香川県観音寺市 |
Building type | 個人住宅 | 木造2階建 | 102.48㎡ |
Complete | 2019.10 |
Director | 平宅 正人 |
Designer | 平宅 正人 |
Construction | 彩工舎 |
Photo | 藤岡 優 |