泊まれるまちの応接間 Mittan
リベラルな気風漂う港町“三津浜”
愛媛県松山市三津浜港は往古より港町として栄えたエリア。
近世以前は軍港、近代には商いと庶民の台所としての市場を備えた港でした。
現代には、近代以降に建築された倉庫や問屋、商店、家屋が新しい事業者たちの参画・移住者によって利用され多様な店舗や飲食店に生まれ変わっていて、港町としての立地特性を活かしながら時代によって柔軟に変化しているリベラルな気風を持つエリアで、近年では交流型の観光地として国内外の旅行者も足を運んでいます。
三津浜泊まれる“まちの応接間”
まちへ繰り出し、海風の香りを感じながら散策して、まちの人々とコミュニケーションをすることは、三津浜エリアを楽しむ醍醐味。道後温泉をはじめとした訪問型の観光地の多い松山市の中において三津浜エリアが交流型の観光地であることに着目し、戸建て住宅を“まちの応接間”として見立てた滞在しながら暮らすようにまちを楽しむための宿泊施設としてリノベーションしました。
1日1組限定のゲストハウス“Mittan”
Mittanの特徴は最大14名の宿泊が可能な一棟貸切のゲストハウスです。
サークルの仲間、J2やBリーグのサポーター、家族で滞在が可能です。
仲間と家族と恋人と、昼はショップを夜は飲食店をめぐり、暮らすように滞在することができるゲストハウスです。
非日常を味わうパラレルワールド
建物の中はCMや映像制作のクリエイティブを手がけるプロデューサーであるオーナーの個性が炸裂したパラレルワールド。
目にも楽しい色とりどりのペーパーランタンが吊られたリビングエリアには卓球台としても使えるダイニングテーブルやバーカウンター、ハンモック、100インチの大画面スクリーンなどの個性的な設備が満載です。
洗面台とキッチンが一緒になった造作キャビネットはアメリカで使われていたアンティーク材で。
床はウォルナットとチェリーの材料を合わせたヘリンボーン張りと、ナナメに張ったアカアシ材を張り分けています。
其処此処に多様な仕上げを施したショールームのような空間になっています。
浴室は、松山にある縁結びで有名な圓満寺のお結び玉にインスパイアされたファンシーなコインタイルで造作しています。
寝室は10畳の和室。もともとあった床の間はフレーミングしなおして洞床にしています。
OUTLINE
PJ title | Mittan |
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Place | 愛媛県松山市 |
Building type | 宿泊施設 | 木造平屋建 | 122㎡ |
Complete | 2019.8 |
Director | 平宅 正人 |
Designer | 平宅 正人、関 大樹 |
Construction | カタリナハウス |
Photo | カタリナハウス |