お城の町の異文化ブレンドシノワズリ
大切な家具からはじまる住まいづくり
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お城のまちのシノワズリ
石垣の美しさで知られる丸亀城を中心に、歴史と文化が息づく香川県・丸亀市。
大工や石工など、職人の技が受け継がれてきたこの土地で、生まれ育った中山さんご夫妻。
旦那さまは代々、大工技術を継承し、丁寧な家づくりを続けてこられた4代目。
一方、奥様は、絵画、工芸、音楽と幅広く文化的なものに親しむ暮らしをされてきました。
計画の起点となったのは、奥様が長く大切にされてきた中国のライムグリーンのアンティークキャビネット。
「このキャビネットが似合う暮らしをいつか」という思いが、住まいづくりの出発点でした。
シノワズリとは、17〜18世紀のヨーロッパで流行した、東洋文化を独自に解釈し理想化したデザイン様式。
東洋と西洋を軽やかに混ぜ合わせたような華やかさと幻想性が特徴です。
同じ町で育ちながら、好みや感性が異なるご夫婦。
その違いを「混ざり合う美しさ」として捉え、
町の歴史や文化を背景に、それぞれの個性が響き合う住まいを目指しました。
1階を事務所、2階を住居とする事務所併設住宅です。
しわく堂では、コンセプト立案からプランニング、インテリアデザインをお手伝いさせていただき、旦那さんが設計・監理・施工をされました。
家族を迎えるギャラリー
ビルトインガレージから続くエントランスは、住居への導入となる空間。
階段横の壁には、家族の写真を飾るギャラリーを設け、
生活とともに成長していく“家族のアーカイブ”となる場所としました。
はじまりの「キャビネット」
階段を上がると現れるのは、計画の軸となったアンティークキャビネットを主役としたシンボリックな空間。
キャビネットの色に合わせた光沢のあるグリーンタイルを背に、障子越しの光が柔らかく陰影をつくります。
背景には日本美術を愛したゴッホの壁紙を採用し、和と異文化が心地よく交差する印象的なエントランスに仕上げました。
日本の伝統にインスパイアされた空間づくり
規矩術や“枡(ます)”に代表される、精緻で格式のある空間構成や意匠細部をもつ日本建築。間取りはこれに倣って、一枚屋根の下に各室の空間を機能に組み合わせ、内部のインテリアも障子やタイルなど直線を意識し空間に秩序を持たせています。枡は「増す」に通づる縁起物。広場のような開放的なLDKに家族が集い、それぞれ居心地の良い居場所で過ごせます。
美しく暮らすための機能美
すっきりした暮らしを望む奥さんのために、機能面も細やかな工夫を施しました。エントランスから水廻りへ直行でき、近くに家族全員のクローゼットを配置。リビングの壁には必要な収納を枡の中に全て納めています。
• 玄関 → 水回り → 家族のクローゼットへ直行できる生活動線
• 洗濯・干す・しまうが一連で完結する回遊性
• 寝室へ続く廊下に家族それぞれのクローゼットを配置し、整理のしやすさを確保
おおらかな屋根と柔らかな光の中で、新しい家族と共に物語は紡がれていく
OUTLINE
| PJ title | シノワズリ |
|---|---|
| Place | 香川県丸亀市 |
| Building type | 事務所併設住宅 | 木造2階建 | |
| Complete | 2024.10 |
| Director | 辻 ひとみ |
| Designer | 辻 ひとみ |
| Construction | 中山建設 |
| Photo | 谷口 尚江 |



