しわく堂×miteGo地域密着型フリーマガジン「miteGo」一級建築士さんに聞いた!vol.3| しわく堂
三豊・観音寺の企業や店舗を対象にしたフリーマガジン「miteGo」に掲載されました。
「miteGo」ホームページ
命を守るために重要な「冬場の室内気温」
急激な温度変化が心肺停止を招く
冬の室温は健康と深く関わりがあるのはご存知でしょうか?
イギリスの保健省が発表したデータでは16℃以下で呼吸器系疾患、12℃以下だと血圧上昇、心臓・血管疾患のリスクが高まると言われています。
そのため、滞在時間が長い部屋は21℃が理想とされています。
そんな中、我が香川県の冬の室内平均温度は13.1℃と、国内最低を記録…。
そのデータに比例して、急激な温度変化が心肺停止を引き起こす「ヒートショック」の発生率も国内トップという恐ろしい状況になっています。「香川県は瀬戸内海気候だから他の地域よりも温暖」というイメージが、住まいの断熱対策に注力しない結果と言えるでしょう。日常の健康と密接な関係がある断熱。近年はエネルギー政策の一環で断熱化の補助金メニューも手厚いので、この機会に考えてみてはいかがでしょうか。
中古住宅を購入する上で注意してほしいポイント
近年建てられている新築物件は国の基準が設けられているので断熱性能が高く、室温を一定に保ちやすいですが、国の断熱基準が存在しなかった1980年以前に建てられた住宅については断熱性能が極めて低い場合があるので特に注意が必要です。
将来の健康を考える上では、古い物件であればあるほど断熱性をしっかり考えたリノベーションが必要不可欠です。
古い住宅でも現在の新築住宅同様の断熱性まで高めることが可能ですので、専門家に相談してみましょう。