『大好き』を詰め込んで、暮らすREFILL
リビング・キッチンまわりだけを部分リノベーション
大阪から移住して農業を営む深井さん家族。明るい関西弁が飛び交う陽気な夫婦と3歳の娘さん、そして猫が一つ屋根のしたで暮らしています。
購入したのは平成になって建てられた2階建ての戸建て中古住宅。キッチンをオリジナルでつくりたいと相談を頂いてから現地をみると床がしんしんと冷えていて、壁や屋根に断熱材は入っていたものの、1階の床に断熱材が入っていないことがわかりました。
そこで今回はもともとあったリビングとダイニングキッチンのエリアを部分リノベーションすることに方向転換して、フローリングの上に気密して断熱材を敷いて、新しく杉の無垢材を床に敷き詰めなおしました。床の増し張りは、解体などのコストが要らないのでお財布にも優しいです。
少し天井は低くなったものの、たれ壁や袖壁、間仕切り壁を撤去したので、広々としたLDKになりました。
『大好き』を詰め込んだ、家具のようなキッチン
深井さん家族は家具をアンティークで揃えていたので、キッチンもインテリア家具のひとつとして馴染むように、ワークトップもレッドオークという無垢材を使いました。
キッチンの塗装も深井さん自身でリボスという自然由来のオイルを塗って、傷が入ったら今後も自分でペーパー掛けをして塗り直すとのことで、愛情たっぷりに育てていく家具のような仕上がりになりました。料理好きな奥さんは、調味料入れも全てお気に入りのもので揃えていたので、お持ちのものやよく使う調味料に合わせて、キッチンキャビネットの収納もカスタマイズしています。
オリーブグリーンの壁にDIYで取り付けた棚には大好きなキッチン雑貨が賑やかに並んでいます。
DIYを愉しむ
もともとビニルクロスだった壁の塗装やタイル貼りは深井さん家族でDIYしています。
タイル貼りはしわく堂でタイルの割り付けを図面でお手伝いして、道具を貸し出しました。
ファッションのように楽しく、気軽に、色を変えたりすることで、間取りを変えていないお部屋も大きく印象が変わりました。
OUTLINE
PJ title | REFILL |
---|---|
Place | 香川県善通寺市 |
Building type | 個人住宅 | 木造2階建 | 115㎡ |
Complete | 2020.3 |
Director | 平宅正人 |
Designer | 平宅正人、入谷洋平 |
Construction | しわく堂 |
Photo | 藤岡 優 |